筋機能のキープは欠かせない

筋硬化は色々な原因で生じます。それは循環障害であったり、筋の損傷であったり、痙攣のようなものであったり、精神面が関与したものであったりします。そして筋の硬化は収縮・弛緩という生理学的機能から筋の長さを短くし、柔軟性を低下させ、色々な症状を起こしてきます。
気になる部分で例えてみましょう。
顔面にはいろいろな表情をつくりだす表情筋が存在します。もし、悩み事やストレスなどで、絶えず眉間にしわを作って生活しているとすれば、いつしかその部分の筋線維は弛緩(ゆるむ)することなくその状況で硬化してしまうでしょう。その結果、くっきりと眉間のしわが出来上がってしまうのです。
また物をかむ動作に働く咬筋(解説図)、側頭筋(解説図)があります。長年の咀嚼動作(物をかむ動作)で筋は緊張を絶えず余儀なくされます。歯列の問題や顎関節の異状による問題とは別に、咬筋や側頭筋の硬化が進むと、顎関節に歪を作り鼻列より下の下顎が側方へ歪む原因となります。また、下顎に付着する筋で顎二腹筋(解説図)、顎舌骨筋(解説図)、あるいは前頚部の深層筋で頚長筋、頭長筋などがあります。これらの筋が硬化を起こしてしまうと、循環の低下から周辺はむくみを起こし二重顎の原因になります。さらに筋の硬化は筋緊張の低下を招き、コラーゲンの減少とともに顔面の皮膚の下垂を起こします。これが頬や眼の下の脂肪であったり皮膚のたるみの原因になるのです。このように筋の老化は体のむくみ、そして表皮のしわやたるみに深く関係するのです。



まとめ
柔軟性の低下と老化との関連をまとめてみると以下のようになります。
血管の老化・筋の硬化(局所の硬化と老化)⇒局所不活動⇒柔軟性の低下⇒不活動⇒血管機能低下⇒細胞機能低下⇒老化
【老化の症状としては・・・】
1)柔軟性の低下
2)筋力の低下、俊敏性の低下、瞬発力の低下、持久力の低下
3)筋の緊張力の低下(皮膚のたるみなど)
4)手作業などの際の微調整機能の低下
5)筋の長さの短縮など筋本来の形状の変化(筋の浮腫み、細小化)たとえば身長の減少や猫背、表情筋などの短縮によるしわの発生、下半身・二の腕・あごの周辺のむくみなど。また、筋自体の形状の変化により筋周辺組織にメカニカル刺激の発生。そして二次的に周辺組織の変形を含む異常の出現。
6)腰痛、肩こり、神経痛などの不定愁訴の発生
7)血管の圧迫による、血管機能の低下・各種細胞の機能低下により、コラーゲンの低下、免疫力の低下による皮膚細胞の老化と保湿成分の減少、そして各種皮膚の感染と肌荒れなど
このように体の柔軟性を考察すると、皆さんが老化の過程で考えられる変化に筋の硬化と老化が深くかかわっている事が納得できたのではないでしょうか。